メンタ　ネモロサ　 (= ミント イエルバ　ブエナ ) [Mentha nemorosa]

アーネスト・ヘミングウェイが愛したことでも知られ、
ラム酒の風味にミントの清涼感とライムの
苦酸味が効いた爽快なカクテル、モヒート。

そのモヒート発祥の地　キューバで使われる、
本格志向でグルメなロマンあふれる
たいへん魅惑的なミントです。

ラム酒にミントとライムジュース・砂糖を加え、
炭酸水で割ったカクテル モヒートは、
ラム酒のトロピカル感とミント・ライム・炭酸水の
爽やかさから、特に夏場　クゥッッと飲みたくなる
人気のお酒ですよね。 ^^

日本では、モヒートを作る際は、
農産物として生産のあるペパーミントや
スペアミントが使われる場合が多いですが、
モヒート発祥の地　キューバでは、
モヒートに使うミントといえば、
イエルバ　ブエナ（Yerba buena）と呼ばれる
本種　メンタ　ネモロサを指します。

イエルバ　ブエナ（Yerba buena）は、
「良いハーブ」を意味するスペイン語で、
広義には香りの良いハーブを総称します。

一般にスペイン語圏で Yerba buena と
呼ばれるハーブには、スペアミントや
アップルミント、あるいはシソ科のハーブ
セボリーの仲間も含まれますが、
キューバで Yerba buenaと
呼ばれるのは、本種 ネモロサ となります。

ネモロサ種の葉の香りは、
ペパーミントやスペアミントと比較すると、
ミント特有の清涼みに加えて、
葉っぱらしい青みが感じられます。

ペパーミントやスペアミントは、
香りのインパクト・支配力が強くて
料理やスイーツでは意外と
ごく少量しか使えないのですが、
本種　ネモロサは、ミントの清涼感が
ややマイルドな分、モヒートだけでなく
お料理や涼感スイーツ、フレッシュハーブティーや
デトックスウォーターなど、幅広い用途で
結構大胆な量で使えそうですね。

分量多めに使えるので、モヒートをはじめ
お料理や飲み物に使った際の見映えも
とてもフレッシュで爽やかな演出ができます。

ネモロサ種は
草丈60cm程度に育ち、日陰・日向どちらにも
順応する丈夫な植物です。
耐寒性耐暑性もあり、降水量の多い日本では
どちらかというと繁茂しすぎるくらいに
よく育ちます。

プランターなど、広がりすぎないように
根域を制限して生育をコントロールするか、
存分に生えてしまってもよい場所で
伸び伸びと育ててあげるか、
方針を決めて栽培するとよいでしょう。

特に夏場はよく成長します。
刈り込みにも強いので、
草丈が伸びて鬱蒼としてきたら
短く刈り詰めるとよいです。

ミントの仲間は、庭や植栽においては
やや侵略的に繁茂する傾向があるのと、
他のミントと種子で交雑しやすいです。

想定域を超えて茂らせすぎないように、
また、他のミントも植えている場合は、
種子が実る前に刈り詰めて
種子交雑を防ぐように注意して育てましょう。

乙庭でも、2020年夏は、
本種をぜいたく使いして
糖質OFFのレシピでモヒートの清涼感を
満喫したいと思っています。 ^^


※2023年5月26日　入荷しました。

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学　名：Mentha nemorosa
科名等：シソ科　耐寒性宿根草
花　期：夏
草　丈：60ｃm程度
お届けの規格：3号〜3.5号ロングビニールポット